近隣トラブル相談センター
TOKYO MEDIATION
メディエーションとは?
紛争解決の手法です。
これまでの紛争解決の多くは、だれか偉い人、だれか詳しい人、だれか中立な人、が両者の言い分を聞き、裁決をして
それを紛争当事者が受け入れる。というものでした。
メディエーションは、当事者同士が話し合うことで、紛争解決をするやり方です。
紛争当事者同士に取って、相手の事情、相手の気持ちなど知らないことが多いです。
また、一方であなたの事情、あなたの気持ちも相手は知らないことが多いです。
あなたのことを伝え、相手のことを知って行くと、
納得をしたり、気持ちが落ち着いたり、解決をしようとアイデアを出そうとしたりする気持ちが湧いてきます。
あなたの気持ちを伝えたり、相手の事情を聞いたりする機会を作るのは、難しかったり、勇気がいります。
第3者で中立な存在で、紛争状態にある方々の話し合いを進行する専門家のメディエーターがお手伝いをします。
<どうして解決ができるのか、どのように解決をするのか?>
例えば、「犬の声がうるさい」というトラブルを考えてみましょう。(架空の事例です)
Aさんの家で、犬を飼っています。
BさんはAさんの隣の家に住んでいます。
Aさんは、60代の女性です。
旦那さんを早くに亡くされ、子どもは成人をし、最近就職をし地方で暮らし始めました。
子どもの勧めもあり、犬を飼うことにしました。
Aさんが子どもの頃にかっていて、犬が好きだったこと、毎日のやることも少なくなり、生活のハリに飼うことにしました。
飼ってみると、可愛く、世話をすることが毎日の楽しみになりました。
誰かが家の前を通ると大きく吠えるので、それが近隣の迷惑になってはいないかと心配をしていました。
Bさんは、40代の女性です。
小学生の子どもがいて、数年後に中学受験を控えています。
子どもにもっと勉強してもらいたく、また勉強の環境を整えようと毎日気を配って生活をしています。
となりの家からの犬の声が子どもの勉強の妨げになるんではないかと気になり、なんとかならないかと思っています。
だんだん日が経つにつれ、気持ちが焦り、イライラしてきて、犬の声がするとわざと音をたてて窓を閉めたりしています。
一度、Aさんとすれ違った時、「お宅の犬の鳴き声なんとかなりませんか?」と伝えたことがあります。
AさんとBさんは顔は知っているものの話した経験はほとんどありません。
お互いに知っていることは
・AさんとBさんは隣同士に住んでいること
・Aさんの家に犬がいること
・その犬がたまに吠えること
・Bさんの家に子どもがいること
くらいです。
この状況では、
・BさんはAさんのことをうるさい犬を飼っていて子どもの勉強に悪影響を及ぼしかねないとなりの人
・AさんはBさんをうちの犬が気に入らない機嫌の悪いとなりの人
という認識でしかなく、日が経つにつれこの関係は悪化していくことが考えられます。
話し合いでは、メディエーターが双方に聞いていく形で、双方の事情とそこにある気持ちを聞いていきます。そうすると間接的に自分の事情と気持ちが相手に伝わる形になります。
相手の事情と気持ちを知るというのが解決の第一歩です。
「そんなことをしていたのか」と申し訳ない気持ちがでて、どうしたら今の問題をよくできるかという気持ちが出てきます。
一方では、「そうだったんだ」と怒りの気持ちが和らぎ、どうしたら今の問題をよくできるか、という気持ちが働きます。
そう思った気持ちをまた言葉にすることで、相手に伝わり、よりお互いの気持ちが近づいていくことになります。そして、どうしたら今の問題がよくできるか。と双方考えようとする気持ちが出てきます。
Aさんの寂しさ。犬との大切な関係。
Bさんの子どもへの気持ち。
このことが言語化され、お互いが気づいていきます。
あとは、
Bさんの子どもが犬が好きなことがでてきて、たまにAさんの家に息抜きに遊びにきてもいいことになったり、それがAさんにとっては寂しさを紛らわすことになったり。
Aさんが料理が得意なこと、Bさんが子どもの食事作りに苦労をしている話になり、たまにAさんがBさんの子どもにご飯の差し入れをすることになったり。
問題の核心の犬の鳴き声は、Bさんは、犬が通る人が気にならないように窓についたてを置いたり、勉強時間の夕方には散歩に出かけるようにしたり、夜にはAさんの家から一番離れた部屋になるべく入るようにしたり、Bさんは、子どもの勉強部屋をAさんの家から一番離れた部屋にするようにすることになりました。
相手のことは、知っていることよりも知らないことの方が多いです。
事情も、気持ちも、ほとんどのことを知りません。
相手の事情を知ること。
相手の気持ちを知ること。
知って、自分に生じた気持ちを伝えること。
知ってもらって、生じた気持ちを知ること。
そうすることで物事は解決していきます。
相手の事情と気持ちを聞くのに、当事者同士ではうまくいきません。
逆に感情を逆なですることになったりしてしまいます。
中立の第3者がいることで、事情と、気持ちを、丁寧に共有していくことができます。
メディエーターは、
・中立であること
・アドバイスをしないこと
・判断をしないこと
・秘密を守ること
・話し合いを進める役割をすること
を通じて、当事者同士の話し合いのお手伝いをします。
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